尾形三郎(読み)おがたさぶろう

世界大百科事典(旧版)内の尾形三郎の言及

【緒方惟義】より

…胝が蛇のうろこ状の肌を連想させるところからの命名であろう。惟義はその大太から5代の孫にあたり,《源平盛衰記》には〈蛇の子の末を継ぐべき験にやありけん,後に身に蛇の尾の形と鱗の有りければ,尾形三郎と云〉と記している。惟義の先祖にかかわる伝承は,《古事記》崇神天皇の条にある,大和三輪山の神,大物主大神が,活玉依毘売(いくたまよりびめ)に通って意富多多泥古(おおたたねこ)命を設けた,いわゆる三輪山伝説(蛇神婚姻譚)と同型で,緒方氏の祖が大神(おおみわ)(大三輪)氏より出たところから,在地の豪族の伝承として再編されたものであろう。…

※「尾形三郎」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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