世界大百科事典(旧版)内の尿毒症性毒素の言及
【尿毒症】より
…まず,ろ過作用の障害によって,代謝産物が体内に異常に蓄積する。これらの物質を尿毒症性毒素と総称するが,尿毒症性毒素のうち最も重要なものはタンパク質代謝産物で,尿素,クレアチニンなどがあり,これらの蓄積によって,幻覚などの中枢神経症状をはじめ,胃腸症状,肺水腫,心不全などの心肺症状,貧血,皮膚症状,出血を起こす。電解質代謝の異常は高血圧,水腫,低ナトリウム血症による意識障害,高カリウム血症による心不全などを起こし,酸塩基平衡の破綻(はたん)はアシドーシスを起こす。…
※「尿毒症性毒素」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」