世界大百科事典(旧版)内の屋外劇の言及
【野外劇】より
…洋の東西を問わず,古く演劇はむしろ野外で行われることが常態であり,例えば古代ギリシア・ローマの場合も演劇は野外で行われていた。中世期にも,イギリスのページェント,あるいは日本の勧進田楽・勧進猿楽などのように,各種の屋外劇が見られ,またルネサンス期でも,たとえばイギリス・エリザベス朝時代のシェークスピア劇上演のように,観客席の一部が屋根なしの,〈半野外〉の方式をとっている例が見られる。今日のように演劇が屋内で上演されることが常態となったのは,ほぼ17,18世紀の額縁舞台(=イタリア式舞台)の完成(日本では1723年の全蓋(ぜんがい)式の歌舞伎劇場の出現)以降のことである。…
※「屋外劇」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」