世界大百科事典(旧版)内の層流熱伝達の言及
【対流】より
…次元解析によると,ヌッセルト数は,強制対流の場合,同じく無次元数であるプラントル数Prandtl number(流体の粘性率をμ,定圧比熱をcpとして,cpμ/λで定義される)とレーノルズ数の関数に,また自然対流の場合にはプラントル数とグラスホフ数Grashof number(重力加速度をg,流体の動粘性率をν,熱膨張率をβとしてL3βg⊿T/ν2で定義される)の関数になる。自然対流や強制対流での熱の見かけの移動の速度は,流れの状態が層流か乱流かにより大きく異なり,そのときの熱伝達をおのおの層流熱伝達,乱流熱伝達と呼ぶ。乱流の場合には流体塊のランダムな混合による熱の移動が加わり,層流に比べて伝熱が著しく活性化されることが知られている。…
※「層流熱伝達」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」