世界大百科事典(旧版)内の屯鶴峰の言及
【金剛山】より
…金剛山地は北は大和川の横谷を越えて生駒山地に続き,南は和泉(いずみ)山脈にかぎ状に接合する長さ約18kmの山地で,地質は領家花コウ岩,領家片麻岩よりなる。山地の北端の二上山には第三紀中新世に噴出した火山岩がみられるが,火山地形は浸食によって失われ,北部には凝灰岩が波状に露出するドンズルボー(屯鶴峰)の奇観が残っている。金剛山地は生駒山地とは逆に,東側が断層で急斜し,西側が緩斜した地塊山地である。…
【二上山】より
…山体のサヌカイト(讃岐石)は旧石器時代から石器の原料に使われた。北西方に凝灰岩が露出して灰白色の断崖が続き,ツルがたむろしているように見える奇景,屯鶴峰(どんづるぼう)があり,凝灰岩は古墳の石棺,石室や各種の建築用材として用いられた。現在は山麓に産するザクロ石を原料とするサンドペーパーなどの製造業が立地する。…
※「屯鶴峰」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」