山姥のおつくね(読み)やまうばのおつくね

世界大百科事典(旧版)内の山姥のおつくねの言及

【山姥】より

…また,〈山姥の糸車〉の昔話に見えるように,妖怪化した動物が山姥に化けていることもある。地域的な伝承であるが,暮れの市に山姥が現れる,山の中で機織しているとか,山中で子を育てている山姥の呪宝は取っても尽きぬ麻糸の玉(これを〈山姥のおつくね〉という)といったものもある。こうしたイメージがどうして形成されたかについては,いろいろと説かれているが,山間で生活する人たちへの里人の畏怖心や山の神に仕える巫女(みこ)や遊行する巫女についての印象,来訪神(らいほうしん)信仰の変形,山の神(女性とするところが多い)との影響関係などをあわせて考えねばならない。…

※「山姥のおつくね」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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