世界大百科事典(旧版)内の山無しの言及
【山】より
…漁民が海上に出たとき,山を目印として船の位置を知る方法を山あてといい,漁民にとって山は自己の存在を確認する尺度であった。この山が見えなくなってしまう沖合を山無しというように,山の見える空間が漁民の空間と認識されていたことがわかる。漁民が海に出て使う沖言葉と,猟師などが山に入って使う山言葉とが,各地で不思議な一致をみせているのは,両者の間に交渉のあったことを示している。…
※「山無し」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」