世界大百科事典(旧版)内の岩室植物群の言及
【来馬植物群】より
…来馬植物群は,三畳紀後期の植物群(日本では大嶺・成羽両植物群)とくらべ,ヤブレガサウラボシ科のシダが少なくなり,新しい形のベネチテス類が出現するなど,その組成はかなり異なり,中国大陸の長江(揚子江)沿いに広く分布する同時期の香渓植物群の組成によく似ている。 群馬県北部の岩室植物群,岡山県北部の山奥植物群も同時期,同組成のものである。来馬の名は,長野県北安曇郡小谷村の地名であるが,来馬層群の分布は広く富山県側に広がり,来馬植物群の大部分は,富山県下新川郡朝日町大平川上流地域に分布する来馬層群から知られたものである。…
※「岩室植物群」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」