《嵐の孤児》(読み)あらしのこじ

世界大百科事典(旧版)内の《嵐の孤児》の言及

【グリフィス】より

…《散り行く花》をトーキーで再映画化する企画も実現しなかった。グリフィスのつくる〈ビクトリア朝時代的な〉感傷性にみちたメロドラマが,ジャズ・エージの観客の心をとらえられなくなったためであったが,近年の批評的な関心は,この〈ビクトリアニズム〉に注がれており,《世界の心》(1918),《嵐の孤児》(1921)のようなメロドラマ,《スージーの真心》《幸福の谷》(ともに1919)といったのどかな田園を舞台にしたロマンスものが再評価され,それらの作品でリリアン・ギッシュが演じた〈子どものような女(チャイルド・ウーマン)〉がハリウッド映画の女性像の歴史に占める位置の重要性がみなおされてきている。すなわち,〈グリフィスの仕事は,19世紀に根をもつメロドラマと,その表現形式を吸収・発展させてきたアメリカ映画の全史とをつなぐ力強い環であったとみなすことができよう〉と評されている。…

※「《嵐の孤児》」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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