世界大百科事典(旧版)内の工場財団目録の言及
【工場抵当】より
… 工場財団抵当の制度は,主として大規模な工場施設の担保化を容易にするため認められたもので,工場に属する土地・建物,機械器具,工業所有権,自動車,船舶などの全部または一部をもって組成物件とし,これらを一括して1個の財団とし,これを1個の不動産とみなして抵当権の目的とするものである(8,11条,13条ノ2,14条,〈工場抵当登記取扱手続〉10条)。工場財団を設定する場合には,工場の所有者は1個または数個の工場についてその組成物件を明らかにした工場財団目録を作成し,工場財団所有権保存の登記を受ける必要がある(9,22条)。工場財団の各個の組成物件について,個々的にその譲渡等の処分をすることは,原則として禁止され(13条2項),また組成物件の分離等の変更については抵当権者の同意を必要とする(15条,38条2項)。…
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出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」