世界大百科事典(旧版)内の巨人族の言及
【アース神族】より
…これらのうちニョルズとフレイ,それに後でふれる女神フレイヤはもとはバン神族に属していたのだが,アース神の仲間にかぞえられる。ロキは巨人族の出身であるが,オーディンと血を混ぜて義兄弟となり,アース神族の一員となった。世界の終末にロキは巨人族のところにもどる。…
【キュクロプス】より
…複数形はキュクロペスKyklōpes。ホメロスの《オデュッセイア》によれば,彼らは単眼の巨人族で,法も耕作も知らず,羊を飼って暮らしていた。彼らの住む島(シチリア島?)に着いたオデュッセウスとその部下がポリュフェモスPolyphēmosという名のキュクロプスの洞穴に迷いこみ,部下がつぎつぎと食われていったとき,オデュッセウスの計略で巨人の眼をつぶして逃れた話は有名。…
【北欧神話】より
…ムスペルスヘイムからの熱風とニブルヘイムの霜とがぶつかると,霜が溶けて滴り,そのしずくが熱を送る者の力によって生命を得,巨人ユミルYmirが誕生する。このユミルから霜の巨人族Jötunnが由来する。ユミルは同じようにしずくから誕生した牝牛の乳に養われる。…
※「巨人族」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」