《巷謡編》(読み)こうようへん

世界大百科事典(旧版)内の《巷謡編》の言及

【日本音楽】より

…この期の民謡の歌詞は,都会地流行の歌謡とともに,《糸竹初心集》《淋敷座之慰(さびしきざのなぐさみ)》《大ぬさ》《松の葉》などに収められ,《大ぬさ》《糸竹初心集》には楽譜も記されている。しかし,純粋な民謡を集めたものとしては,《山家鳥虫歌》《鄙迺一曲(ひなのひとふし)》,鹿持雅澄(かもちまさずみ)編の《巷謡編》(1835)などが有名である。いずれにしても近世では,三味線や尺八を伴奏とする民謡が多くなったことと,それらの楽器の影響を受けて民謡が音楽的に変化したこと,7・7・7・5調の歌詞が多くなったことなどが注目される。…

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出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」