世界大百科事典(旧版)内の市場法の言及
【押買】より
… 《日葡辞書》には,〈無理に売り手の意志に反して物を買い取ること〉とある。これを制禁することは,売り手の保護であるから,中世後期に簇生してくる在地の市場法には,必ずといっていいほど,この条項が見られた。市場法のもっとも典型的なものとしてあげられるのは,《武家名目抄》の1510年(永正7)のもので,〈押買狼藉の事〉が,国質所質,喧嘩口論の制禁とならんでいる。…
※「市場法」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」