…草紙庵の名は裏千家藤谷宗仁から与えられた雅号である。小唄の作曲は,当時の粋人の趣味であったが,友人の歌舞伎俳優市川三升(10世市川団十郎,小唄の作詩もした)の勧めでその仲間に入り,300曲近い小唄を作曲した。長唄と清元の下地があるため,作風は器楽部分に下座(げざ)音楽をとり入れ,唄は豊後節系の節回しが特徴であり,しかも,歌舞伎舞踊の舞台への出(で)を想定した〈前弾き〉(普通の小唄にはない)と,舞台からの入(いり)を想定した〈送り〉の付いている作品が多い。…
※「市川三升」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
菊の節供,九月節供,重九 (ちょうく) ともいう。五節供の一つ。旧暦9月9日の節供で,奈良時代より,宮中では天皇が紫宸殿に出御し,群臣に宴を賜わり詩歌文章をつくらせる菊花の宴が行われ,年中行事となった...