市津(読み)いちつ

世界大百科事典(旧版)内の市津の言及

【津】より

…その中には,備後国尾道(おのみち)や伊勢国安濃津(あのつ)のように,荘園の倉敷や津屋が集中し,中小都市の実態を有するに至ったものも多い。また,津はしばしば市津と称されたように,市の付設が一般的であり,その地域における重要な物資集散の場,市場集落となった。これらは河海による交通障害の多い地理的条件におかれた日本中世の交通網と都市類型の歴史的特徴である。…

※「市津」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」