世界大百科事典(旧版)内の常世長鳴鳥の言及
【ニワトリ(鶏)】より
…日本で最初に文献に鶏が現れるのは《古事記》においてである。天照大神が天の岩屋戸に隠れ,世界がことごとく闇になったとき,八百万(やおよろず)神が常世長鳴鳥(とこよのながなきどり)を鳴かせ,天鈿女(あめのうずめ)命に舞わせて,天照大神を呼び出す話で,鶏はまさに,太陽を呼び出すものとして立ち現れている。このような象徴的神話世界とは別に,鶏の鳴声は時を知る手だてとされ,丑(うし)の刻(午前2時)に鳴くのを一番鶏,寅(とら)の刻(午前4時)に鳴くのを二番鶏といっていた。…
※「常世長鳴鳥」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」