世界大百科事典(旧版)内の常憲院時代の言及
【幸阿弥家】より
…綱吉息女鶴子の婚礼調度に蒔絵を施し,89年(元禄2)には古満休伯(古満家)とともに蒔絵師頭取となり,日光東照宮の蒔絵を取りしきった。彼の活躍した元禄期は,蒔絵史上,常憲院(綱吉の院号)時代といい,精巧さ,豪華さにおいて,複雑な蒔絵技巧の頂点を示し,その作品は注文先の諸大名へ多数行き渡った。以後19代長賢まで幕府に仕え,幸阿弥蒔絵の伝統は,明治時代,川之辺一朝(1830‐1910)に受け継がれた。…
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出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」