世界大百科事典(旧版)内の平和三原則の言及
【サンフランシスコ講和条約】より
…領域問題では朝鮮の独立,台湾,澎湖諸島,南樺太,千島列島に対する日本の権利,権限,請求権を放棄することが決められ,その後の帰属は未解決のままとなり,北緯29度線以南の小笠原諸島,琉球列島はアメリカが国連に信託統治を提議するまでの間,その統治下に置かれるとされた。 これに対し同年1月,共産党,労農党などにより〈全面講和愛国運動協議会〉が結成され,480万の署名を集め,社会党は1月の党大会で,〈中立堅持,軍事基地提供反対,全面講和実現〉の平和三原則を採択し,3月の総評大会でもこれを支持する態度を決め,安倍能成,南原繁らの〈平和問題懇談会〉は全面講和論を展開して大きな影響力を持った。なお,日米安全保障条約は9月8日午後調印された。…
※「平和三原則」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」