世界大百科事典(旧版)内の平均給水量の言及
【上水道】より
…日本の一般家庭では1人1日100~250lくらいが使われているが,この量は入浴頻度,水洗便所の有無,洗濯方法,世帯規模と在宅時間,料金,節水意識などにより異なる。なお,都市全体では昼間流入人口や観光人口による使用,ホテル・病院・交通機関・飲食店・ビルでの業務用水と一部の工場用水が加わるので(地下水併用実態や業態によっても異なるが),全給水量を人口で割った平均給水量は市民1人1日当り中小都市では250~350l,大都市では300~500l程度となる。しかし,需要水量に追随した規模拡大が社会的・財政的制約や水質安全面で困難の度を強めている地域では,後述の節水誘導型料金制度,都市内雨水や下水処理水の雑用への使用などを推進して,水需給上むりのない規模に使用水量を抑制しておくことが,上水道の機能を健全に維持するために必要と考えられ始めている。…
※「平均給水量」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」