世界大百科事典(旧版)内の平底レールの言及
【鉄道】より
…
[レールとまくら木]
レールは車輪を支えつつ車両に安全で平滑な走行面を与えるとともに,車両荷重を分散して線路の保守管理を容易にする役割をもっているため,十分な強度と安全性をもち,耐摩耗性にすぐれていなければならない。レールの形状,材質については長年にわたる研究,開発が繰り返され,断面形状が双頭型の双頭レールや牛頭型の牛頭レールなど種々の断面形状のものを経て,現在の底部が平らな平底レールに至っている。また製鋼法の発展により材質も錬鉄から鋼に変わり,一般にレール鋼としては0.4~0.8%程度の炭素を含んだ炭素鋼が使用されている。…
【レール】より
…これは,1837年,イギリスで考案されたもので,上下を転倒して再使用するため頭部と底部が同じ断面となっている。しかし,使用に際し,底部の固定されている個所が損傷したり,横方向の荷重に対しては不安定であるなどの欠点を有していたために,底部を平らにして安定度を高め,かつ,まくら木に固定しやすい平底レールに移り変わった。鋼製平底レールは83年東海道本線にイギリス製のレールを使用したのが最初である。…
※「平底レール」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」