平文板法(読み)ひょうもんばんほう

世界大百科事典(旧版)内の平文板法の言及

【厨子】より

… 内部に経典類を納める納経厨子の奈良時代における確たる遺品は知られないが,先述した東京国立博物館の竹厨子が,761年(天平宝字5)の《法隆寺東院縁起資財帳》に記載のある法華経など20巻を納置した斑竹(まだらだけ)厨子2基のうちの一つに当たるとされる。しかし文献には780年(宝亀11)の《西大寺資財流記帳》に木製漆塗りの経厨子がいくつかみられ,その表面には更に雑丹で彩色したり,平文(ひようもん)板法(金属の薄板を文様に切り,漆面に貼りつけたのち,再び漆を塗って研ぎ出したり,文様部分の漆をはぎおこしたりしたもの)をほどこしたものが使用されている。また雑玉で飾ったものもつくられた。…

※「平文板法」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

「歓喜の歌」の合唱で知られ、聴力をほぼ失ったベートーベンが晩年に完成させた最後の交響曲。第4楽章にある合唱は人生の苦悩と喜び、全人類の兄弟愛をたたえたシラーの詩が基で欧州連合(EU)の歌にも指定され...

ベートーベンの「第九」の用語解説を読む