世界大百科事典(旧版)内の平等派の陰謀の言及
【バブーフ】より
…やがて出獄した彼は,総裁政府の反動性を厳しく批判して地下に潜伏し,96年にブオナローティ,マレシャルらとともに〈秘密総裁府〉という地下指導部を設けてパリの民衆に反政府蜂起を呼びかけた。この政府転覆の秘密計画は〈平等派の陰謀〉とも呼ばれ,1793年の憲法の復活,平等と自由の徹底,共同の幸福の実現,などをスローガンとし,秘密工作員による宣伝活動を展開して武装蜂起の準備を進めた。しかし,内部の裏切りによってこの陰謀は政府の知るところとなり,96年5月バブーフは同志とともに逮捕された。…
※「平等派の陰謀」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」