年功累進的退職金制度(読み)ねんこうるいしんてきたいしょくきんせいど

世界大百科事典(旧版)内の年功累進的退職金制度の言及

【年功的労使関係】より

… さらに,日本の企業では,従業員が退職する場合,懲戒解雇,自己都合退職,会社都合退職,定年退職など退職理由によって支給率に違いがあるが,退職一時金が支払われる制度がある。この退職金は,原則的には基本給×勤続月数×係数で計算されるから,勤続年数が長いほど有利であり,年功累進的退職金制度といわれ,また定年退職の場合,最も優遇される。このような人事処遇制度のもとでは,従業員が他企業に移動することは,既得権,期待権を放棄することになり,不利になるうえに,定年退職の場合には,老後生活の支えになるかなりの額の退職金を受領できるので,いわゆる終身雇用制の制度的表現ともいえる。…

※「年功累進的退職金制度」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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