世界大百科事典(旧版)内の幻伎の言及
【雑技】より
…すでに漢や晋の画像石に細密に彫られ,とくに山東省沂南(ぎなん)の漢墓から出たものには約10種(飛剣(真剣あやつり),弄丸(固めた泥丸の手玉とり),尋橦(壮漢が頭上に支える高柱に登った童子3人の軽わざ),走索(綱渡り),魚獣(大魚や獅子,虎,熊,鹿などに扮した演技),戯馬(馬上の曲芸)など)が見られる。このころの文献によると,ほかに呑刀,吐火や各種の水芸,また瓜の種を地中に埋めてたちまちつるを出させ実らせたり,馬やロバの首をはねて再び接着して生き返らせるという〈幻伎〉(魔術)もあった。 北魏の時代には西域との交通の発展に伴って,百戯の演目はさらに増え,都の洛陽では各寺院の縁日ごとに盛大な見せ物が露天で演じられた。…
※「幻伎」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」