広域抗生物質(読み)こういきこうせいぶっしつ

世界大百科事典(旧版)内の広域抗生物質の言及

【手術】より

…すなわち,それまでの手術は無菌手術とはいっても,消化管などは細菌の巣であり,また手術に伴う大きな傷からの細菌感染の危険につねにつきまとわれていたから,抗生物質によるこのような危険の除去は,手術の安全性を飛躍的に高めるのに役立った。抗生物質はA.フレミングによるペニシリンの発見以来,現在では各種の細菌から数多く分離されているだけでなく合成もされており,かつグラム陰性・陽性菌,リケッチア,スピロヘータなどにまでも効果の及ぶ広域抗生物質も発見されているが,これらの抗生物質の外科手術を含めた治療面への応用を,ストレプトマイシンの発見者S.A.ワクスマンは抗生法と名づけている。
[麻酔]
 手術が恐れられるのは,出血,感染とともに手術に伴う痛みがあるからである。…

※「広域抗生物質」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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