世界大百科事典(旧版)内の《庭訓往来図讃》の言及
【教科書】より
…このような絵入りの教科書は,当時ようやく発達し普及した印刷術の産物であった。日本の教科書が,この方式で必ずしも遅れをとっていたのではなく,1688年(元禄1)には《庭訓往来(ていきんおうらい)図讃》が作られている。これは《庭訓往来》の内容を絵で示し,それによってその意味を理解させようとしたものである。…
【庭訓往来】より
…江戸時代には,本書,注釈本,絵入り本等が各種刊行され,家庭や寺子屋で習字用・読本用教科書として広く使用された。絵入りの最古版は1688年(元禄1)刊《庭訓往来図讃》で,児童の理解を助けるために作られた。同じころヨーロッパでも,コメニウスの著した絵入り教科書《世界図絵》(1658)が各国語に翻訳され広まっている。…
※「《庭訓往来図讃》」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」