世界大百科事典(旧版)内の廠衛の言及
【東廠】より
…中国,明代の宦官(かんがん)が諜報と刑獄をつかさどった特務機関。永楽帝は靖難の変に際して功のあった建文帝側近の宦官を,1409年(永楽7)以来,密偵として重用していたが,20年には北京に東廠を設け,宦官をその長官とし,同じく諜報・刑獄の機関である錦衣衛とともに皇帝に直属させ,世に〈廠衛〉と併称された。東廠ははじめ一般官吏の不正・謀反などを内偵するのを主な任務としていたが,のちにはその範囲が民間にまで広がり,北京のみならず全国に及んだ。…
※「廠衛」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」