建州三衛(読み)けんしゅうさんえい

世界大百科事典(旧版)内の建州三衛の言及

【遼寧[省]】より

…元代にも遼陽は現在の東北のほぼ東半と朝鮮半島北部,ロシアの沿海州地方を管轄する遼陽行省の省治であった。元代から明代にかけて女真族の一部は本省北東部の新賓一帯に定住していたが,明朝はここに建州三衛を設け,女真の族長を指揮使として統轄させるとともに,辺牆を設けて,辺牆内への女真族の侵入を防いだ。瀋陽以南と以西の地区の大部分は辺牆内にあり,漢族の入植者はしだいに増加し,また東部山地の朝鮮人参,貂(テン)皮,馬の取引も盛んになった。…

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出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」