世界大百科事典(旧版)内の式正箙の言及
【箙】より
…逆頰箙は方立,蔓などを熊毛(くまげ)をさかさに上向きにして包む。また熊毛のかわりに猪毛(ししげ)を用いたものもあり,これを〈ししさかづら〉といい,古くは諸衛府の用いたものであったが,のちには一般武将がこれを用い式正箙(しきしようのえびら)と称した。葛箙,竹箙,柳箙,塗箙は方立の材質によって名づけられ,また筑紫箙は主として黒塗りで,方立の底がまるく,はたての蔓はクジラのひげでつくられ,八字形となり,普通の箙とはいちじるしく様式を異にし,筑紫において形成されたのでこの名があるといわれる。…
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出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」