世界大百科事典(旧版)内の引付右筆の言及
【右筆】より
…文字が公家と僧侶の独占物であった時代が永く,仮名文字さえ民間普及は遅々として進まなかった。鎌倉幕府は裁判を職掌とする引付(ひきつけ)に書記役を置いたが,それを引付右筆または執筆と称した。それらの人々は京下りの公事奉行である太田氏,三善氏などの一族または末裔が多く,北条一門や外様の有力御家人からなる引付衆に指揮される存在で,引付衆よりは一段下位の身分であり,幕府吏僚としては下層に位置付けられた。…
※「引付右筆」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」