世界大百科事典(旧版)内の弛緩性麻痺の言及
【運動麻痺】より
…この運動麻痺がどのレベルの障害でおこるかによって運動麻痺の様相はさまざまに変化するため,運動麻痺の特徴を正しく把握することにより,逆に障害の部位を推測することが可能となる。 運動麻痺はまず痙性(けいせい)麻痺spastic paralysisと弛緩性麻痺flaccid paralysisに分けられる。痙性麻痺は,麻痺に陥った骨格筋の緊張が高まり,つっぱった状態になるもので,深部腱反射の亢進を伴い,上位運動ニューロンの障害によって生ずる。…
【麻痺】より
…いずれの場合も,深部反射の亢進と筋トーヌスの亢進を伴う痙性麻痺の形をとる。下位ニューロンの障害では,その支配領域に筋トーヌスの低下を伴う弛緩性麻痺をきたし,深部反射は減弱ないし消失し筋萎縮を伴う。神経筋接合部の障害では特有の疲れやすさを伴う筋無力症状を示し,筋肉自体の障害では筋萎縮を伴う麻痺を示す。…
※「弛緩性麻痺」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」