張抜(読み)はりぬく

精選版 日本国語大辞典 「張抜」の意味・読み・例文・類語

はり‐ぬ・く【張抜】

〘他カ四〙
張抜きに作る。
咄本・鹿の子餠(1772)上り兜「うつくしいきれではりぬいた上りかぶと」
中身のない張子同様に扱う。
談義本・艷道通鑑(1715)一「主を空形(ハリヌク)手代もなく」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

世界大百科事典(旧版)内の張抜の言及

【一閑張】より

…一般にはつぎの二つの技法を含めていう。器の表面に紙をはって漆を塗った〈一閑塗〉と,紙をはり重ねてボディとする〈張抜(はりぬき)〉である。前者は17世紀中国西湖飛来峯出身で日本に帰化した飛来一閑が創作した塗り方だが,いつのころからか,より古い技法である〈張抜〉の技法をも含めて一閑張と称されるようになった。…

※「張抜」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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