強制労働に関する条約(読み)きょうせいろうどにかんするじょうやく

世界大百科事典(旧版)内の強制労働に関する条約の言及

【強制労働】より

…又,犯罪に因る処罰の場合を除いては,その意に反する苦役に服させられない〉と規定しており,労働基準法においても労働者の意に反して働かせることを禁じている。国際的にみても,植民地・委任統治地域における住民への強制労働を禁止する目的で,1930年,ILOは29号条約〈強制労働に関する条約〉を採択しており,日本も32年に批准している。これは,政治的制裁の手段,経済的発展の手段,労働規律の手段,差別待遇の手段,ストライキ参加への制裁手段としての強制労働を禁じた105号条約(強制労働の廃止に関する条約,1957年採択)とともに人権に関する基本条約となっている。…

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出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」