強撚(読み)きょうねん

世界大百科事典(旧版)内の強撚の言及

【糸】より

…意匠糸は織物に変わった外観を与えようという意図で作られた飾糸であり,2本以上の色違い糸を撚り合わせた杢糸(もくいと),ところどころに輪を作ったループ糸やリング糸などが含まれる。
[糸の撚り]
 撚りは紡績するときに1m当り数十から数千の撚りが自動的にかかるが,強い撚りのことを強撚(きようねん),メリヤス糸のような弱い撚りを甘撚り(あまより)と呼ぶ。フィラメント糸には撚りのまったくないものがあるが,強撚,甘撚りのものもある。…

【毛糸】より

…並太毛糸は10番手の単糸4本を撚ったものである。毛糸は製造過程において撚りをかけるが,その撚りには右撚り(S撚り)と左撚り(Z撚り)があり,撚りの回数により,甘撚り(1mあたり300回以下),並撚り(300~1000回),強撚(1000回以上)に分けられる。このほか,糸を撚り合わせるときに,太さ,色合い,撚り,張力などを変化させ,特徴のある効果をもたせた意匠撚糸(ファンシー・ヤーン)がある。…

※「強撚」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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