弾左衛門役所(読み)だんざえもんやくしょ

世界大百科事典(旧版)内の弾左衛門役所の言及

【弾左衛門】より

…《弾左衛門由緒書(ゆいしよがき)》は,遠く治承4年(1180)9月に〈鎌倉長吏藤原弾左衛門〉という者が源頼朝から朱印状を受け,長吏や非人をはじめとする28種の諸職の上に弾左衛門が立って彼らを統轄する権限を認められたのが始まりであると伝えており,また足利家から〈関八州長吏頭〉に任命されたとも称するが,いずれも確証がなく,その取扱いには慎重を要する。 弾左衛門の住所は,当初は江戸城に近い日本橋かいわいに定められたが,やがて浅草に移されて,新町(しんまち)を〈囲い内(かこいうち)〉とし,大規模な屋敷構えを許されて〈弾左衛門役所〉と呼ばれた。将軍家の威光を背にしながら,江戸はもとよりのこと関東諸地域の被差別部落の掌握に努め,1722年(享保7)には江戸で非人統轄の任に当たっていた〈非人頭〉を配下に組み入れるのに成功。…

※「弾左衛門役所」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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