世界大百科事典(旧版)内の《形而上学の諸問題》の言及
【スアレス】より
…また当時激しく論争されていた恩恵と自由意志の問題に関する論文,教皇パウルス5世の要請でイギリスのジェームズ1世に対する反論として書かれた,教会と国家の問題に関する〈信仰の擁護〉,および法哲学,国際法に関する著作も含まれている。しかし後世に最大の影響を与えたのは哲学的著作《形而上学の諸問題》(1597)である。スアレスはトマスの立場を重んじ,スコラ学の伝統を豊かに継承したが,類比,存在と本質の問題などに関して独自の見解をうちだした。…
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出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」