世界大百科事典(旧版)内の形象石の言及
【水石】より
…景色によって遠山(とおやま),段石(だんせき),滝石,島形(しまがた),雨宿り,岩潟・溜り,土坡(どは)に分けられる。(3)形象石 姿石ともいう。なにかの形に似ている石。…
【メノウ(瑪瑙)】より
…ムーサたちはそれぞれ持物をもった姿で描かれているが,これを描いたのは人間の手ではなく,自然に生じた宝石の石理(いしめ)が,そのような形に見えるのである〉と。これはいわゆる〈形象石lapides figurati〉で,なぜ石の切断面にいろいろな物の形が見えるのかについては,J.ガファレルやU.アルドロバンディをはじめとする16,17世紀の博物学者によって何度となく論議されてきた。《和漢三才図会》の〈馬脳〉の項にも,〈其ノ中ニ人物,鳥,獣ノ形有ルモノ最モ貴シ〉とあるところを見ると,こうした珍石はヨーロッパばかりでなく,日本でも昔から知られていたということになる。…
※「形象石」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」