待機分裂組織説(読み)たいきぶんれつそしきせつ

世界大百科事典(旧版)内の待機分裂組織説の言及

【茎】より

…茎頂すなわち頂端分裂組織の構造についてはこれまでいくつかの説が提唱されている。単一の始原細胞が頂端にあって,それから茎の各部分がつくられるとする頂端細胞説,各組織が由来する層状構造の分裂組織を認めた原組織説,各組織の由来を問わずに茎頂の層状構造だけをとらえた外衣内体説,茎頂の最先端は栄養期には不活発な分裂組織であって,それをとり囲む始原環が最も盛んに活動するとみる待機分裂組織説,細胞の特徴によって細胞群を認識し茎頂の構造を分けた細胞組織説などがある。 茎頂の構造は植物群や茎の状態によってさまざまであるが,一般にはシダ植物の多くでは頂端細胞型,裸子植物などでは頂端細胞群型,被子植物では始原細胞自身が層状構造をもつ複層型である。…

※「待機分裂組織説」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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