律令租税制(読み)りつりょうそぜいせい

世界大百科事典(旧版)内の律令租税制の言及

【律令制】より

…このほか,令には規定がないが,奈良時代の初期から雑穀栽培地としての陸田(りくでん)の耕作が奨励され,その班給も行われた。
[租税と財政]
 律令租税制の中心となるのは課役である。課役とは調,雑徭の3者を指すが,このうち調は絹,絁,糸,綿,布をはじめとする各地の物産を指定した品目について一定量おさめさせるもの,庸は1年に10日間中央での力役に従う歳役(さいえき)の代納物として布,米などをおさめさせるもの,雑徭は年間60日を限度とする地方的力役である。…

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出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」