世界大百科事典(旧版)内の徐市の言及
【始皇帝】より
…まず,山東地方に至り,泰山に登りここで封の儀式を,ふもとの梁父(りようほ)で禅の儀式を執行した(封禅)。ついで,山東半島をめぐったが,このおりに斉人の方士徐市(じよふつ)(徐福ともいう)から海中にある三神山(蓬萊,方丈,瀛州(えいしゆう))のことを聞き,徐市に僊人(仙人)と不死の薬を求めさせた。不老長生を願い,みずからも真人(仙人)を思慕するあまり,しばらくは真人と自称して朕の称号を捨てるほどであった。…
【徐福】より
…中国,秦代の方士。徐市(じよふつ)とも。斉(山東省)の出身で,斉の地に伝わる神仙説を宣伝し,秦の始皇帝に取り入り,東海中の三神山(蓬萊,方丈,瀛洲(えいしゆう))に仙人や不死の仙薬を求める探検に巨額の援助を受ける。…
※「徐市」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」