世界大百科事典(旧版)内の《従兄弟バジリオ》の言及
【エッサ・デ・ケイロス】より
…彼の最初の重要な作品《アマロ神父の犯罪》(1875)はポルトガル文学史上最初のリアリズム文学として名高い。《従兄弟バジリオ》(1878)もポルトガル・リアリズム文学の傑作の一つで,この2作は人びとが気づかないでいた現実を残酷なほど鋭いかたちで読者につきつけたものであった。このため一部の作家からは激しく非難され,論争の的にもなった,近親相姦を扱った《マイア家の人びと》(1880)も忘れがたい。…
※「《従兄弟バジリオ》」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」