御器廠(読み)ごきしょう

世界大百科事典(旧版)内の御器廠の言及

【景徳鎮】より

…さらに元代には青花白磁(染付)の製作をはじめ,その製品は中国国内はもとより,東南アジア,インドから西アジア各地にまで送られた。 明代の初期,御器廠とよぶ政府直営の工場が置かれて,最高級の御用品が焼造された。青花とともに五彩(赤絵)も焼かれるようになり嘉靖年間(1522‐66)にはとくに豪華なさまざまの磁器が,御器廠と民窯でつくられた。…

【陶磁器】より

…中国国内ではこうした染付,釉裏紅は,日常の器皿とともに道教寺院の祭具としても用いられたが,インド,イラン,トルコなどのイスラム世界に貿易陶磁として大量に輸出され,イランのサファビー朝の故地であるアルダビールやオスマン・トルコのトプカプ宮殿に元染付の優品が多く将来され伝世している。青磁染付
[明,清]
 明代の中国の陶磁器は景徳鎮窯が中心で,さらに宣徳年間(1426‐35)に御器廠が設けられ,景徳鎮は政府の管理する官窯として製品,生産量が厳しく規制された。その結果,染付,赤絵,色絵などにすばらしい磁器をつくり上げ,中国陶磁器は完成の域を迎えることになる。…

※「御器廠」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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