世界大百科事典(旧版)内の復員軍人庁の言及
【アメリカン・リージョン】より
…アメリカにおける圧力団体の中でも最も有力な組織の一つであり,恩給や遺族年金の獲得・増額,さらに復員軍人の教育援助,経済援助を制定したGIビル・オブ・ライツ(権利章典)の立法化(1944)など顕著な成果をあげている。行政部内には巨大な独立行政機関として復員軍人庁Veterans Administrationが組織されており,立法部にも在郷軍人団員である議員が多い。在郷軍人自体の福祉だけではなく,児童福祉の面でも活動しているが,国防面での圧力活動は活発で,国防費の増額など国防省の支援団体として機能している。…
【廃兵】より
… 同様のことはアメリカにおいても起こっている。というのも,従来はinvalids(廃兵)という言葉が一般的であったが,1930年に復員軍人庁Veterans Administrationが設置されたころを境に,disabled veteransという言葉が使われるようになっているからである。だが,いずれにしても,このころから戦争の規模はますます大きくなり,それにつれて傷病兵の数も大幅に増加した結果,それぞれの終戦後には,彼らの処遇,とりわけ職業人としての社会復帰をめぐって多くの深刻な社会問題が発生した。…
※「復員軍人庁」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」