朝日日本歴史人物事典 「徳川宗尹」の解説
徳川宗尹
生年:享保6.閏7.16(1721.9.7)
江戸中期,徳川御三卿一橋家の祖。8代将軍徳川吉宗の4男,母はお梅(深心院)。江戸城に生まれ,小五郎と称した。享保20(1735)年元服して刑部卿と称し,元文5(1740)年江戸城一橋門内に屋敷を与えられ3万俵を給せられ,翌寛保1(1741)年一橋邸に移り住んで一橋家と呼ばれるようになった。延享3(1746)年関東,関西6カ国で10万石の領地を与えられ,家臣も幕臣が付属された。鷹狩りを好み,また手拭などを自ら染めたり,陶製などの茶器,置物などを制作するなどの趣味もあった。<参考文献>辻達也編『新稿一橋徳川家記』
(上野秀治)
出典 朝日日本歴史人物事典:(株)朝日新聞出版朝日日本歴史人物事典について 情報