世界大百科事典(旧版)内の応力状態の言及
【応力】より
…この問題は一端を壁に固定した棒の他端に荷をつり下げたときの棒の曲りを求めることであり,その後約2世紀にわたり数理物理学の問題として多くの学者により研究され,材料力学の体系を形成するもととなった。この間にR.フックによる弾性の法則の発見,ケルビンによる内力の概念の確立を経て,1820年A.L.コーシーにより応力状態の概念が確立された。
[面の応力]
図1のように大きさが等しく向きが反対の外力P1,P2が作用する物体中のa―a′に断面Aを仮想し,Aより右の部分のつり合いを考えると,この部分には外力P1と大きさが等しく反対向きの力Q1が作用していなければつり合わないはずである。…
※「応力状態」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」