世界大百科事典(旧版)内の《忠臣蔵五段目》の言及
【忠臣蔵映画】より
…御園京平の調査(私家本《映画・忠臣蔵》1966)では,外伝ものや変格ものを除いたものだけでも,明治末期に22本,大正年間に38本,昭和に入ってから22本を数えることができる。 最初の忠臣蔵映画は,1907年に吉沢商店がつくった《忠臣蔵五段目》であるが,これは11世片岡仁左衛門の与市兵衛・定九郎・勘平三役による歌舞伎映画であった。その後1910年,横田商会で映画スター第1号である尾上松之助の主演で《大石内蔵助一代記》がつくられ,つづいて同年,同じ横田商会が牧野省三監督,尾上松之助の浅野内匠頭・大石内蔵助・清水一角三役で,映画ではじめての〈忠臣蔵〉全通しである《忠臣蔵》をつくった。…
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出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」