世界大百科事典(旧版)内の《恋のアマリリス》の言及
【青い山脈】より
…〈大胆な〉海水浴シーンにおける新子役の新人杉葉子と,新しい思想の持主である島崎雪子役の原節子の毅然(きぜん)とした美しさが,戦後の〈民主主義映画〉の中でも際だった解放感を与えて大ヒット(配収1億2000万円)。挿入曲《恋のアマリリス》や,女学生たちが自転車に乗ってさわやかに走るシーンに流れる同名主題歌も(今井正監督はこの主題歌を毛ぎらいしていたといわれるが)大流行した。東宝争議で中断していた映画化を自分のプロダクションで完成させた藤本真澄は,この成功で東宝の〈青春映画路線〉を確立。…
※「《恋のアマリリス》」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」