世界大百科事典(旧版)内の愛宕五台山の言及
【愛宕山】より
…【金田 章裕】
[信仰]
愛宕山は火防の神を祭る山として広範な地域から信仰を集めている。《愛宕山縁起》によると,役行者(えんのぎようじや),雲遍上人(泰澄)を開祖,慶俊を中興の祖とし,和気清麻呂が唐の五台山を模して朝日,大鷲,高見,竜上,賀魔蔵の五峰に寺を建て愛宕五台山としたという。五ヵ寺の歴史は明らかではないが,朝日峰の白雲寺が本地仏勝軍(将軍)地蔵を祭り,京都東山の将軍塚とともに京を守護する塞(さえ)の神(勝軍は塞の神の変化と考えられている)を祭る山として信仰されてきた。…
※「愛宕五台山」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」