世界大百科事典(旧版)内の慧萼の言及
【観音】より
…観音の霊場として最も崇信されたのは,浙江省舟山列島の普陀山で,文殊をまつる山西省の五台山,普賢をまつる四川省の峨嵋山とともに,天下の三大仏教道場とされた。とくに海上商人や漁師の信仰をうけたこの普陀山の開基は,日本の入唐僧の慧萼と伝えられている。浙江省の紹興から寧波(ニンポー)を通って普陀山にいたる観音霊場まわりが流行し,その場面が絵画に描かれたりした。…
※「慧萼」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」