成長型晶析装置(読み)せいちょうがたしょうせきそうち

世界大百科事典(旧版)内の成長型晶析装置の言及

【晶析】より

…したがって,晶析装置に対しては,系の特性として決定される核化速度・成長速度と操作の目的に合致するような結晶数と滞留時間を満足するような形式,大きさが要求される。とくに連続式で均一粒径の製品を得る装置は成長型晶析装置といわれ,その基本装置としては,図に示すような分級脚付混合型(装置内の状態をほぼ均一に保って結晶を成長させ,所望粒径に成長した結晶のみ取り出す)や分級層型(装置内で結晶を分級しつつ成長させ,所望粒径になったもののみ取り出す)があり,それらおよびその改良型が広く実用されている。また精製分離のみに着目して晶析操作を考えると,製品を固相として取り出す必要がなく,装置内で固化した結晶を再融解して液相として取り出す装置も,分別晶析装置として最近では石油化学製品の分離その他で広く実用されるようになっている。…

※「成長型晶析装置」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

今日のキーワード

南海トラフ臨時情報

東海沖から九州沖の海底に延びる溝状の地形(トラフ)沿いで、巨大地震発生の可能性が相対的に高まった場合に気象庁が発表する。2019年に運用が始まった。想定震源域でマグニチュード(M)6・8以上の地震が...

南海トラフ臨時情報の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android